URBIO2010について

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 2010年10月,生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が名古屋で開催されます。生物多様性の維持や生態系の保全・修復に係る研究を展開してきている学協会としては,生物多様性の保全・向上に係る研究成果を国際的に公表する場を設け,その成果を今後の生物多様性条約の実施に活かしていけるようアピールしていく必要があります。その実現手段として,「都市における生物多様性とデザイン(URBIO2010)」を,日本内外の関連諸学協会・諸機関の連携によって開催します。

 URBIO(Urban Biodiversity and Design)は,2007年3月にクリチバ(ブラジル)で開催された「都市と生物多様性:2010年目標の達成」に関する会議,およびその成果である「クリチバ宣言」を受け,生物多様性条約の都市における実施に向けた科学的実践アプローチを検討するために形成された,科学者,計画立案者等からなる国際ネットワークです。第1回会議(URBIO2008)は,COP9(2008年)にあわせ,約50カ国から400名程度の参加を得てエアフルト(ドイツ)で開催されました。会議成果としてまとめられた「エアフルト宣言, URBIO2008」は,ボン市等が主催した「“生物多様性のための地域行動”に関する市長会議」にインプットされました。

 URBIO2010は,2008年会議の成果を継承しつつ,日本やアジアの都市における生物多様性を基軸の一つにした検討を行い,情報発信を行っていくことを目指します。特に日本では,生物多様性国家戦略で里地里山の保全・再生が掲げられ,里山イニシアティブを発信していこうとしていること,また,国連大学による里山里海サブグローバルアセスメントも進行していることなどから,対象を都市内にとどめることなく,都市周辺の里地里山・里海と都市との関係についても検討します。また,生物多様性の保全・回復を実現していく上での,都市住民のリーダーシップや連携のあり方についても検討していきます。そして,URBIO2010の総括を,愛知県・名古屋市がホストとなって開催する「国際自治体会議」にインプットできるよう調整を行っていきます。

 生物多様性の保全や再生に携わる研究者,実務家,NPO等の皆様の,幅広い研究・活動に関する発表,御参加をお待ちしています。